【基本解説】WebCMとは?効果・メリット・種類・配信媒体まで徹底解説!
「WebCMってなに?」「テレビCMとどう違うの?」「費用ってどれくらい?」
そんな疑問を持つ方へ向けて、この記事ではWebCM(ウェブCM)の基本から、メリット・種類・配信媒体・費用相場までをわかりやすく解説します。
WebCMとは?TVCMとの違いをわかりやすく解説
動画広告市場が急成長する今、WebCMは高い費用対効果と柔軟なターゲティングで注目を集める広告手法です。
初めての方でもわかりやすく、具体例を交えながら徹底的に解説していきます。
WebCMの定義
WebCM(ウェブCM)とは、インターネット上で配信される動画広告のことです。
Google、Yahoo!などの検索サイトをはじめ、YouTubeやFacebook、Instagram、X、TikTokなどのSNS、Webメディア、企業の公式サイトやブログ、ECサイトなど、インターネット上のあらゆる媒体に掲載されているWeb広告になります。
近年、世界的に見てもWebCMの需要は年々増加傾向にあり、今後も成長が見込まれています。
そのような背景の中、WebCMは現代において、多くの企業がマーケティング・プロモーション戦略として活用している動画広告の形態です。
テレビCMとの3つの違い
WebCM(ウェブCM)とテレビCM(TVCM)は、どちらも商品やサービスのプロモーションを目的とした動画広告です。
しかし、視聴される媒体がそもそも違い、異なる点が多くあります。
その中でも大きな違いを3つ見ていきましょう。
ターゲティング
・TVCM(テレビCM):「マス広告」と呼ばれ、不特定多数の人を対象とした動画広告です。
・WebCM(ウェブCM):「ダイレクトマーケティング」「ニッチマーケティング」と呼ばれ、その名のとおり特定のユーザーに対して動画広告を配信できます。
動画の内容・尺の自由度
・TVCM(テレビCM):動画の長さが、一般的にテレビの放送時間枠に合わせて15秒~30秒と制限があります。
・WebCM(ウェブCM):動画の長さに制限がありません。
そのため、5秒程度の短いものから数分程度の長いものまで柔軟に制作・配信が可能です。
動画制作・広告配信の費用
・TVCM(テレビCM):基本的に高額な費用がかかります。
制作費と放映費を合わせると、数千万円程度かかると言われ、有名タレントやCG、特殊効果などの美術セットも含めると、さらに費用が必要です。
・WebCM(ウェブCM):比較的安価で手軽に制作できます。動画の種類にもよりますが、数万円から制作可能です。
WebCMの効果とは?メリット5選
WebCMのメリットは次のとおりです。
細かいターゲティングの設定ができる
WebCMは、特定のユーザーに向けて狙った広告を配信できます。
年齢・性別・興味関心・居住地など、ユーザーのWeb上の行動データに基づいた細かなターゲティングが可能です。
これにより、商品・サービスのターゲット層に的確にリーチし、無駄な配信が少なく、費用対効果が高くなるメリットがあります。
配信できる媒体・広告フォーマットが豊富
WebCMは、配信できる媒体・広告フォーマットが数多く存在し、目的やターゲット層、予算に合わせて柔軟に制作・配信ができます。
例えば、YouTube、SNS、Webメディア、検索サイト、企業の公式サイトなど、WebCMはインターネット上のあらゆる場所で視聴されています。
また、WebCMはスキップ可能な広告、スキップ不可のバンパー広告(6秒以内の短い動画広告)など多様な配信フォーマットから選ぶことが可能です。
コストや尺の自由度が高い
WebCMは、制作費と広告配信費を大幅に安く抑えることができるのが大きなメリットになります。
制作費はある程度まとまった費用が必要になりますが、TVCMよりは安価なこと、広告運用費は数万円から可能なため、企業側の制作ハードルが低いことも魅力です。
また動画の長さに基本制限がないことも、自由度が高く目的や予算、ターゲットに合わせた制作を可能にしています。
マーケティング効果の検証がしやすい
WebCMは、再生回数や視聴時間、視聴者の属性、クリック数、コンバージョン数など、さまざまなデータに基づいて、プロモーション・マーケティング効果を測定することができます。
そのため、データの結果を元に効果的な施策を検討し、改善していくことが可能です。
視聴者に次のアクションを促しやすい
WebCMは、視聴者に商品やサービスの購入や利用を促す行動に直接的に誘導することが可能です。
具体的には、広告動画にリンクを貼ったり、Webサイトへの誘導や商品の購入ページへの移動を促したりすることができます。
また、アプリのダウンロードや会員登録など、気になった瞬間に商品やサービスのページにアクセスできるため、視聴者にとっても大きなメリットです。
WebCMの種類
WebCMは大きく分けて「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類に分けることができます。
動画コンテンツ”内”で配信される広告が「インストリーム広告」、Webサイトのバナーやアプリのフィードなどに配信されるメインコンテンツの”外”に掲載されるのが「アウトストリーム広告」です。
2つの広告の違いを見ていきましょう。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画の再生前、再生中、または再生後に流れる広告です。
動画サイトでは主流の広告で、動画の途中に5秒から4分程度の広告として流れることがあります。
基本的に、広告費用は一定時間以上視聴されるか、再生開始から一定時間が経過しなければ発生しません。そのため、無駄な広告費が発生しにくく、高い費用対効果が期待できます
YouTubeでよく使われています。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告とは、WebサイトのコンテンツやSNSのタイムライン上などに表示される広告です。
視聴者が自らクリックして視聴するため、興味や関心の高いユーザーの集客効果が期待できます。
また、アウトストリーム広告は主に4種類あります。
・インバナー広告
Webページのバナー枠に表示されるWebCMです。
広告と相性の良いメディアに露出できるのが特徴で、短期間で多くの認知を獲得できることも期待できます。
・インリード広告
ニュースやコラムなど、記事コンテンツの途中に自然に差し込まれるWebCMです。
主にスマートフォン向けの広告として、Webサイトやニュースアプリなどで配信されています。
・インフィード広告
SNSやニュースアプリのタイムラインに溶け込むWebCMです。
視認性が高く、ユーザーに違和感を感じさせないのが特徴です。例えば、Xでは投稿した動画が「バズる」ことで広告が拡散されることもあり、コストパフォーマンスの高い広告といえます。
・オーバーレイ広告
動画や画面上に重なる形で表示される半透明なWebCMです。
広告を認知してもらえる可能性は高いですが、表示サイズが大きすぎたり非表示ボタンがない場合、ユーザーのサイト閲覧の妨げになります。
この場合、ユーザーの印象が悪くなる恐れがあるため注意が必要です。
WebCMを配信できる媒体
WebCMを配信できる媒体はいくつもありますが、主な配信媒体は「SNS広告を使用した媒体」と「ディスプレイ広告を使用した媒体」の2つに分けられることがわかります。
しかし、各媒体によって特徴が異なるため、違いを把握することが大切です。
SNS広告
ユーザーの興味・関心に応じて、タイムライン上に自然に表示される広告です。
・X
リアルタイム性を活かした情報拡散力が強みであり、トレンドの情報はタイムラインを通じて拡散されやすいため、話題性の高いキャンペーン向けです。
フィードやストーリーズを通じて自然にユーザーの目に留まりやすく、クリックやシェアの増加につながりやすいのが特徴です。
・TikTok
短時間で強いインパクトを与えることができるのが魅力で、特に10代〜20代前半の若年層を中心に人気があり、若年層をターゲットとした商材に強い傾向があります。
・LINE
国内月間9,700万人(2024年3月末時点)もの幅広いユーザー層にアプローチができ、他のSNSではリーチしにくい、60代以上の層にもアプローチできるメリットがあります。
原則実名登録の利点を活かし、他の媒体より精度の高いターゲティングができます。
ビジネス目的で利用するユーザーも多いため、BtoBサービスの広告配信にも非常に有効です。
・YouTube
世界最大級の動画プラットフォームであり、幅広いユーザー層にリーチできるのが特徴です。
ディスプレイ広告(検索エンジン)
Webサイトやアプリの広告枠に表示され、検索行動や閲覧履歴に基づいて配信される広告です。
・Google(グーグル)
何百万もの提携Webサイトが存在するため、多くの見込み顧客に対して効率的にアプローチが可能です。
・Yahoo!(ヤフー)
Googleと同様に、性別、年代などに合わせた多彩なターゲティングができるのが魅力です。
WebCM制作の費用相場
WebCM制作にかかる費用相場は、一般的に10万円〜200万円程度です。
主に、WebCM制作費とWebCM広告運用費の2つの費用がかかるといわれています。
・WebCM制作費
表現方法や動画の長さ、目的によって制作費は大幅に変わります。
例えば、アニメーション動画は5万円~100万円、実写動画は30万円~200万円程度といわれています。
また1分の長さの動画で20万程費用がかかります。
その他にも企画費、撮影費、動画編集費、タレント・演者のギャラなど、さまざまな費用がかかります。
・WebCM広告運用費
月に数万円程度〜数千万円以上と非常に幅が広く、WebCM広告運用費は少額からでも可能なため、企業によって広告運用費は大きく違います。
課金体系で多く見られるのが、1クリックごとに費用が発生するCPC課金・1000回表示ごとに費用が発生するCPM課金です。
どちらも競合とのオークション形式で単価が決まります。
WebCM制作は制作会社への外注がおすすめ
WebCMは自社で制作することも可能です。
しかし、WebCM特有の自由度を活かしながら、マーケティング効果のあるWebCMを制作するためには、専門知識と経験が必須になります。
ゼロから企画・制作するには、動画制作の知識や経験がない場合、膨大な時間、費用、労力が必要になるため、動画制作会社・映像制作会社への外注がおすすめです。
まとめ
WebCMは、狙ったターゲットに向けて柔軟に配信できる、費用対効果の高い動画広告です。
配信先や広告フォーマットも多彩で、マーケティング目的に応じて最適な戦略を立てられるのが大きな魅力ではにでしょうか。
それぞれの目的や予算に合わせたWebCM戦略で、新たな集客・売上アップを目指しましょう。