私はもともとこの業界ではなく、別の業界からやってきました。
そんな知識のかけらもない人間が今どうやって案件をこなしているか
こちらをお話ししていきたいと思います。
ディレクターになるまで
前職、倉庫業。
株式会社AVII IMAGEWORKSに入社する前は倉庫で仕分け作業とフォークリフトに乗って荷役をしていました。
ばりばりの男社会で汗まみれ、泥まみれ、氷柱まみれ(冷凍倉庫勤務)が日常でした。
そんな裏方の仕事からいきなり制作会社に入社という華やかな世界に飛び込んできました。
知ってるつもりと知っているは違う。
元々映像は好きでした。
それも20代前半に頑張っていたスノーボードのおかげかもしれません。
その頃は大会に出たり海外に拠点を置いたりと忙しいながらも夢を追っかけていた毎日を過ごしておりました。
こちらが当時滑っていた場所です。
最高に綺麗でいい街でした。
そしてこれがその時の映像
8年前なので24歳ぐらいですね。
いや、若い。
この頃からカメラを持って映像を作ったりはしていたんです。
実際に編集画面をみたり、友達とあーだこーだ言って作ってたんです。
でもそれは素人のしていることで実際の制作会社の内容とは全然違いました。
もちろん当然ですが、、、
それでも何も知らない状態よりかはいいだろう!と思っていました。
すいません。全部妄想でした。
本当に『知ったかぶり』の言葉がぴったりなくらいわかってませんでした。
実際業務が始まって、企画、撮影、編集全てにおいてお客様がいるわけなんです。
そこが僕が映像を作っていた時と決定的に違う所でした。
入社半年で獲得した合計金額、6万円。
正直焦りました。
自分は割と人と話すのは得意な方だと自負しており、周りからも営業は向いていると言われていたので
案件獲得は問題なくできるだろうと感じていました。
まさかね、そんなね、人生うまくいきませんね。
弊社は教育係が付き、1から全てを教えてはくれません。
自分で感じ取って、吸収するスタイルです。
その代わり年功序列とかはなく実力主義で給料に反映されます。
本当に細かな所から考え直しました。
まずお客様がいないと仕事が成り立たないと言うこと。
これが僕には絶対的に足りてませんでした。
今までは自分がどうしたい、ああしたいと言ってきていましたが、
今はお客様がどうしたい、さらにその先の人が
どうしたいまで考えなければ提案することもできません。
そこまで考えつくまでに3ヶ月ほどかかりました。
他にも細かな業務はありましたが、自分の主な業務としては
資料作成、提案、打ち合わせ、撮影補助
この4つが主な作業です。
資料を作っては失注しを繰り返し日々学ぶ時期を過ごしておりました。
1半年後、半年で2000万円。
これがまた、半年で6万円が関の山だった私が
その1年後には2000万円まで売上を上げることができました。
金額が多いのかはさておいて、伸び代でいうたら333%です。
自慢じゃないです。全然すごいなんて思ってません。
でも初めて営業を始めた自分にとってはとても嬉しく思えた瞬間でした。
何をしてそこまでできたのか。
何をするにしても1つの基準を定めて全てを考えることです。
それはクライアントの先を考えることです。
これだけです。
僕が行っている業務の中で案件が獲得するまでに行う業務は
資料作成、提案、打ち合わせです。
この頃はその他にもディレクション、案件進行、自社広報活動などマルチタスクで『充実』した日々を過ごしていました。
細分化すると
【資料作成】
担当者が読みやすい・視覚的に伝わりやすい・興味を持ってもらう構成で作成・担当者に上長がいるのであればその場で使用しやすい資料に
なぜか?その先のユーザーに見てもらう、感じてもらう提案をするため
【提案】
担当者に話すのではなく、担当者(企業)のターゲットに向けて提案する
なぜか?結局消費者がエンドユーザーだから。
【打ち合わせ】
担当者の話を聞く・世間話をする・さらに引き出す
なぜか?担当者(企業)がこうしたいだけではなく、その業界のエンドユーザーが何を求めているのかが知りたいから
それを意識することで提案の質も変わり、案件を獲得する確率が上がりました。
本当些細なことですが、とても大事なことです。
自分がこうしたい、こんなことをしたいではなく
エンドユーザーが誰で何を求めているのか?
そこにはどんな提案が必要なのか。
それを聞くための打ち合わせであり、
それを具現化するのが資料であり、
それを表現するのが提案です。
資料を『説明』ではなく『提案』すること
説明するだけでは伝わりませんので。
まだまだ駆け出しのディレクターには変わりない。てかこれだけではディレクターではなく『営業』
案件が獲得できれば実際に制作に入っていきます。
ディレクターの仕事で一番重要と言える『ディレクション』が始まります。
今もまだ一人前ではないですが、そんな自分がディレクターとして行っていることを、考えていること
後半で書いて行きたいと思います。
それではまた。
執筆 沖 嶺志