案件を進めていく時弊社がどの様なスタイルで進行しているか
今回は動画制作の進め方に関してお話ししていきたいと思います。
納品をゴールとし大きく分けると
大まかに分けるとこんな感じです。
弊社の企画班は案件進行もディレクションも企画も提案も営業も行います。
理由があり
企画、制作の分かれ目は変わりませんがマルチな作業を一人で行うことで
その場所の角度からの景色が見えディレクションの幅が広がるからです。
進行の際に一つでも抜けてしまう部分があると満足の行く結果を生み出す事ができなくなってしまいます。
少し長くなりますが1つずつ解説していきます。
1.ご提案
これは弊社が先方の満足の行く結果を達成するために考えた弊社のご提案をさせて頂きます。
事前にヒアリングを行いお客様が何を求めてご相談をしているのか
どんな目的があって今回の映像を作るのか。
13の工程の中でも重要度が高い工程になります。
畑違いの提案をしてしまえば受注には繋がらないし我が強すぎても相手に理解してもらえない。お客様が本当に考えている部分に入り込むそんな提案を行います。
提案する場合に要件定義から初め、必要不必要の洗い出し、セグメント、KGI,KPIの設定提案に必要な事を確実にこなし
お客様の満足度を120%達成させる提案を心がけております。
2.受注
ここでようやく案件が成立します。
そこからはNDAや契約書を交わしいよいよ案件が進行します。
そしてここからさらに提案内容を詰めていきます。
今の提案が本当に最善なのかターゲット設定に間違えはないか。
両社の意思の疎通はできているのか。
次の絵コンテの制作に向けて内容をどんどん煮詰めていきます。
ここで一つ注意点ですが案件を受注する前も絵コンテを書くことも大いにあります。
受注前に時間を使うのはリスクが高いですが何もせずに失注してしまうのは本末転倒です。
そのため順番的には後になっていますが先に書くこともたくさんあります。
3.絵コンテ
次は絵コンテの制作です。
提案した内容、コンセプトに合わせ動画のコンテを作っていきます。
絵コンテは制作する映像の土台部分になるのでとても重要なポイントです。
ここでしっかりと決め込んでおかなければ撮影後のイメージ、トンマナのズレが起きてしまい120%満足の行く結果が出なくなります。
そもそも絵コンテって思う方もいらっしゃるかともおいますが口で説明するより見たほうが早いです。
ネットから引っ張ってきた物ですが
要するにどの絵がどんな風に動き、どんなセリフがあって1カットどれぐらいの時間なのかなど
撮影、編集を行うのに必要な情報を書いていきます。
撮影時にはさらに細かくなり撮影に必要な情報だけが記載してあるカット割なども存在します。
4.Vコンテ
Vコンテとはビデオコンテの事です。
上記の絵コンテなどを音楽や仮ナレを入れより完成に近い状態にしていきます。
お客様との共有にも使用しますし、社内の共有でも使用します。
撮影前に完成系のイメージができていれば進行が難航するこもなくスムーズに進むからです。
ディレクションももちろんですがお客様から頂いたお仕事をスムーズに進行するのも弊社のディレクターの役目です。
5.ロケハン
ここまできたらいよいよ本格的に制作班も動き出します。
絵コンテが完成した段階で制作班に内容を展開しておりこのVコンテあたりから制作班も慌ただしくなります。
ロケハンは実際に撮影を行う場所の下見です。
絵コンテ、Vコンテのカットを撮影するためにはどのアングルでどのレンズが必要なのか
光の入り方、背景に映る画角の確認などやる事はたくさんあります。
撮影当日はイレギュラーが多く時間が押してしまう事が事前に確認しておく事で撮影当日のスケジュールを円滑に回すためでもあります。
6.機材準備
絵コンテ、ロケハンで必要機材がわかるので機材準備に取り掛かります。
準備と行っても撮影の規模感によりかなりの量が必要になってきます。
カメラ本体、レンズ、三脚、バッテリー、スタビ、照明、レフ板、カポック、モニター、コード、延長、、、
あげればキリがないですいが1つのカットを作るのに必要な機材は全て用意します。
スタジオ撮影の場合などは大型の照明機材を使用する場合もあり、その場合は機材をトラックなどでの搬入もあったりします。
7.撮影
いよいよ撮影本番です!
ここにたどり着くには提案から1ヶ月〜3ヶ月程かかります。
場合によれば半年かかったりする場合もあり、如何に撮影前までの準備が大切かがわかります。
イメージとして撮影が一番大事だと認識している人が多くいらっしゃると思いますが本当に大事なのは撮影前にどれだけ準備を完璧に行えるかです。
もちろん準備しておらず当日突発的に撮影したフッテージを使用する事もありますが
それができるのも事前準備がしっかりしているからです。
準備ができていてこれが一番いいアングルだと撮影してもそれ以上のアングルが存在するかもしれません。
それを探す時間を作るのも事前準備をどれだけ完璧に行えているかにかかります。
撮影が’始まれば基本的には香盤表とい言われる当日のスケジュールに沿って撮影が進んでいきます。
撮影日は主にディレクター、アシスタント、カメラマン、カメラアシスタントこの4種で構成されることが大半です。
案件によってはモデルさんをやメイクさんを使用したりする場合もありますのでご案件に沿って人数が変わってきます。
ディレクターは基本的にはカットの確認、現場のディレクションを行います。
アングルの指示や、モデルさんに動きの指示などやる事はたくさんです。
撮影に何日もかかり無事全ての撮影が終えた時はかなりの達成感に包まれます。
8.編集
いよいよ編集まできましたね。
ここからもとても需要なポイントです!
社内には制作班とひとくくりにしていますが、弊社では
実写班、モーション班、グラフィックデザイナー、カラリストとそれぞれ分かれております。
もちろん撮影にいくのは実写班になります。
コンテにもよりますが実写の上にモーショングラフィックスやCGが必要な場合は
モーション班が動きをつけます。
グラフィックなどのデザインが必要な場合はグラフィックデザイナーが画像をデザインします。
実際の現実では出せない色などを出したり世界観をもっと表現したい場合などはカラリストが色を作ります。
編集といえどもジャンルが異なり色々なスキルを持った人たちが集まり1つの作品が出来上がるのです。
9.初稿/CB/2稿/CB
編集も終わりいよいよお客様に展開する時がきました。
初稿のタイミングではほぼ完成している状態でのお渡しを基本としています。
ナレーションなどが入る場合は仮ナレでの状況で渡すことが多いですが
カット、モーション、カラー、グラフィックに関しては初稿の段階で完成した状態で展開します。
その後CB(チェックバック)と修正を交互に繰り返し納品に向かっていきます。
映像を見せる時もただ展開するのではなく、なぜこのような編集ぬなっているのか。
どんな意図があってこの映像になっているのかをご説明しながらお見せすることが大半です。
10.納品
チェクバックを2回繰り返した後はいよいよ納品です。
納品の仕方はお客様に合わせますが
近年ではデータでの納品が主流になっております。
4kや6Kでの撮影が当たり前、撮影した映像をweb上での公開を想定しているケースが多いためです。
その他DVDやブルーレイなどでもお渡しは可能ですが画質が落ちてしまうデメリットもついていきたります。
本来であればその後映像をどう使用するか、広告戦略などこの続きのお話しもありますが
今日は納品までにしときます。
いかがでしたでしょうか?
お客様が思っている進行のイメージと実際のイメージは合っていましたか?
制作進行するだけでもかなりの労力を使い進行している。
それも全てはお客様に喜んで頂くためですね。
また次の機械に納品後の運用の部分のお話しもしたいですね。