制作会社のAI活用法|生成AIの活用術について代表が語る【2026年8月現在】
AIは「60点の壁」を超えられない?
みなさんご承知のとおり、ここ数年でAIは格段に進化しました。
「AIのない時代には戻れない」
「AIがなければ、もう仕事ができない」
そんな声もよく耳にします。
私たちAVII IMAGEWORKS(AVII)の仕事でも、AIは様々な業務の工数削減につながっています。
本当にいろいろ楽になりました。
しかし「AIがクリエイティブのクオリティUPにつながっているか?」と問われると、残念ながらまだまだ力不足を感じることが多々あります。
AI丸投げでは60点が限界
クライアントの期待を、想像以上の発想で叶える。
それが、AVIIの考えるプロの仕事。
残念ながらAIに丸投げするだけでは、そこまでのクオリティは実現できず、せいぜい60点(ギリギリ合格点)が限界というのが現状です。特に既存素材がない状態から画像や映像を生成するケースでは、確かに間違いではないし、見た目も整っているけど、感情に訴えかける力が弱く、記憶に残らない、という仕上がりに留まっています。
修正指示を繰り返しても、似たようなアウトプットしか得られない……。
確かに修正指示通りで間違ってはいないけど、インパクトに欠ける……。
みなさんも、そんな経験あるのではないでしょうか?
じつは、AIが60点を大きく超えられないことには構造的な理由があります。
生成AIは、ゼロから何かを生み出しているわけではありません。
インターネット上のコンテンツや書籍、論文などから特徴や傾向を学習し、ユーザーの指示や要望に沿って確率的に「こうすれば自然に見えるだろう」「こうすれば多くの人が妥当だと感じてもらえるだろう」と想定されるものをアウトプットします。ですから生成AIは、それらしいものを作ることはとても得意です。しかし、そうして生成されるものは平均値に収束しやすく(どこかで見たようなものになりやすく)、誰も見たことのないユニーなアイデアや尖った表現は生まれにくいのです。
平均的なクリエイティブは、無難ではあるものの、得られる成果はせいぜいバントヒット程度。決してホームランは打てません。すべてが「想定の範囲内」で「想像以上」は生まれないというのが生成AIに対する現場での実感です。もちろん、AIの進化とともにアウトプットの精度は高まるとは思います。しかし、過去のデータからアイデアを抽出するという仕組みが変わらない以上、AIに丸投げするだけで想定の範囲(60点の壁)を大きく超えることは難しいでしょう。
AIによる画像加工の仕組み
画像加工に関しては、AIの生成クオリティは急速に高まっています。例えば、風景の中に動物や植物を合成するといった加工に関しては、光や影もうまく調節し、極めて自然に仕上げてくれます。
ちなみに、画像を合成する際、AIは人が画像編集ソフトを操作で「切り貼り」をするような作業をしているわけではありません。元の写真の構図や色合い、光の向き、遠近感などを解析し、「ここにこの動物が存在したら自然に見える画像」を計算によって「新たに再生成(描き直し)」をしています。そのため、背景や影、質感なども周囲の要素に合わせて自然につながるように表現できるのです。

工数削減、時間短縮、その次に求められるもの……
AIの画像生成能力はかなり高まっていますが、それでもまだ「AIっぽさ」が出てしまうケースも少なくありません。そういった部分を見逃してしまうと、見る人に違和感を与えるだけでなく、企業やブランドへの信頼感などを損ないかねません。私たちの経験では、以下のような部分に「AIっぽさ」が現れる傾向があります。
・文字やロゴが崩れている(勝手に生成される)
・肌など質感が均一すぎる
・顔の表情などが不自然
など
AIがもたらす工数削減や時間短縮の効果は絶大です。今は生成AIが普及して間もないので「作業が楽になった!」という部分に目が向きがちですが、これから先はきっと仕事の本質への貢献が求められる時代がやってくるはずです。AIを活用した仕事に対して「はやい!」「やすい!」だけでなく「うまい!(60点を超えるクオリティ)」が求められる時代が、まもなくやってくるかと思います。
100円ショップですら、時代とともにクオリティを求められるようになりました。これと同じように、クリエイティブワークやその他の仕事においても、AIに「うまい!」が求められる時代が来るのは間違いないでしょう。
時代は「クオリティ」を求めるようになる。
しかし、AIは「60点」を超えられない。
これから先、多くの人がこのようなジレンマに直面するはずです。
どうしたら、このジレンマを克服できるか?
鍵となるのは、やはり人間であると私たちは考えます。
60点の壁を超えるために
クリエイティブワークにおいてAIの生成クオリティを上げるためには、「適切な指示を与えること」と「良質な情報や素材を与えること」が両輪となります。
AVIIでは、この2つのアプローチをうまく組み合わせることで「人間とAIが高め合う好循環」を築けるのではないかと考えています。

AIに頼り切るのではなく、AIをアシスタントとして育成しながら、二人三脚でより高い地点を目指すというイメージです。
私たちの制作現場では、既存の素材を加工する場面においては、この2つのポイントを押さえることで、かなり精度の高いものが生成できています。このアプローチでAIを育てていけば、既存の素材などがないゼロの状態からイチを作る場合においても、ある程度は有効に機能するのではないかと思います。
生成AIを育てる上での注意点
生成AIは、ユーザーが入力した情報や利用履歴を学習データとして活用する場合があります。ただし、どのデータがどのように使われ、アウトプットにどう反映されるのかは、ユーザー側からは見えにくいのが実情です。設定によって学習への利用を止められるサービスもありますが、それで完全に安心とは言い切れません。たとえ学習に使われなくても、機密情報を外部のシステムに送ること自体がリスクになるため、AIへの情報入力は慎重に行う必要があります。たとえば、社内会議やクライアントとのミーティング内容を入力する場合は、クライアント名や企画の詳細、個人情報などをそのまま入力せず、固有名詞を伏せたり、内容を抽象化したりする対策が必要です。
AIとともに、もっと高く、もっと遠くへ
AIと人間の好循環のスタートは、いうまでもなく人間です。
人間の思考力やクリエイティビティが低かったら、決して好循環は生まれません。そして、そういった頭の筋肉は、仕事をAIに丸投げするだけでは高まっていかないし、むしろ衰えてしまうはずです。
これから先の時代は、AIのサポートによって生まれたリソースを、どれだけ思考に費やせるかが非常に大切になってくると思います。
クリエイティブの仕事では、ゼロからイチを生み出す段階に最も多くのエネルギーを使います。頭の中にある様々な情報やイメージを、とにかく一度、一つのストーリーとしてカタチにする。その一歩に、とても大きなパワーが必要なのです。
自動車やエアコンの始動時に大きなエネルギーを要するのと同じイメージです。
AVIIのスタッフが1つの案件に費やすリソースのうち、ゼロイチを生み出す工程に注ぎ込まれるエネルギーはだいたい2~3割。この部分をAIに任せることで、より多くのリソースをその後の工程(アイデアを研ぎ澄まし、磨き上げる工程)に割り振ることができるようになる。その結果、これまで以上に高いクオリティへと到達することができる。
私たちはこのようなアプローチで、AIとともに、より高く、より遠くを目指し続けたいと考えています。

みなさんがAIを活用する際にも、ぜひこの考え方を参考にしていただけるとうれしいです。AIを完成品を生み出す装置として捉えるのではなく、人間の思考を拡張するパートナーとして使いこなしていくこと。それが、これから先、AIとうまく付き合っていく道筋ではないかと思います。
AI駆使しながらクオリティーの高い制作はAVII IMAGEWORKSへ
基本的には人の思考で企業に合わせた企画を構成し、成果にコミットしてく計画で制作を実行します。
AIの有効活用もおこないながらクオリティーを上げていく。効率的にコストを抑えながらの制作も可能です。
- 企画から制作、運用までのワンストップ対応
- 800社以上との取引による豊富な実績
- 成果につながる戦略的な映像制作
を強みに、多くの企業から選ばれています。
グローバル展開を見据えた動画制作を検討している企業は、まず AVII IMAGEWORKS に相談してみてはいかがでしょうか。



