Web制作の納期はどれくらい?|サイト規模別・工程別の期間と短縮方法
Webサイト制作を依頼する際、「完成までにどのくらいの期間がかかるのか」「予定通り納期に間に合うのか」を気にする方は多いのではないでしょうか。
作業工程の流れを把握しておくことで、納期の目安や必要な予算がわかりやすくなります。
そこで本記事では、Webサイトの規模ごとの制作期間と費用、納期を短縮する方法や遅延を防ぐポイントを解説します。
Webサイト制作の納期と費用
Webサイト制作の納期と費用は、サイトの規模とページ数によって変わります。
ページ数が多いほど作業工程も複雑になり、工数とコストが増加します。そのため「どんな目的のサイトを作りたいのか」を明確にすることが重要です。
Webサイトの規模ごとに、一般的な納期と費用の目安をまとめてみました。
LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、ユーザーが最初に訪れるWebサイトのページです。商品購入や資料請求、お問い合わせなど、特定の行動を促し成果に繋げます。
1ページで完結するため、短納期で制作できるのが特徴です。Webページにお問い合わせフォームなど機能を盛り込む場合は、1ヶ月半程かかる場合があります。
- ページ数:1ページ
- 制作期間:1~2週間
- 費用:10~25万円
小規模サイト
企業紹介や採用サイトを中心に制作される規模であり、簡単な内容であれば納期を短縮できます。
キャンペーンサイトのように企画を打ち出す場合や、採用サイトのように写真や動画などの素材準備が多い場合は、ある程度の制作期間と費用が必要です。
- ページ数:2~20ページ
- 制作期間:1~3ヶ月
- 費用:20~80万円
中規模サイト
事業紹介や多ページ構造のコーポレートサイト、コンテンツが充実した採用サイトで使用される規模になります。
Webサイトのページ数が増えるほど、時間と費用がかかるため、余裕を持った日程で制作しましょう。
最低限のコンテンツでオリジナリティにこだわらないデザインであれば、50万円以下で制作できる場合もあります。
- ページ数:20~100ページ
- 制作期間:2~8ヶ月
- 費用:50~180万円
大規模サイト
企業の紹介を行う「コーポレートサイト」やネット上で商品を販売する「ECサイト」、商品やサービスの詳細情報を提供する「サービスサイト」など、コンテンツが多いWebサイトの規模になります。
多言語対応や独自システムを含む場合は、制作期間が長く、費用も高くなります。
専門知識がなくてもWebサイトを制作・更新・運用ができるCMSを利用して、10ページ以上のWebサイトを制作した場合の一般的な費用相場は80万~400万円程です。
- ページ数:100ページ以上(ECサイトの場合は50ページ以上)
- 制作期間:6~12ヶ月
- 費用:100~400万円
作業工程別でわかるWebサイトの制作期間
Webサイト制作の工程は大きく分けて、3つの工程があります。
制作するサイトの規模やページ数にもよりますが、平均してすべての作業工程を終えて納品できるまで3~4ヶ月程かかります。
どの工程にどのくらい制作期間が必要なのか、見ていきましょう。
準備・契約
Webサイト制作を依頼する制作会社を選定して、契約を締結するまでの期間は1~4週間程です。
作業工程を順番にまとめると、以下になります。
お問い合わせ
Webサイト制作会社への見積もり依頼をします。この段階では、複数の制作会社に見積もりを依頼するのが一般的です。
ヒアリング
サイト制作の目的やターゲットをWebサイト制作会社に伝えます。
企画提案・見積もり
複数のWebサイト制作会社からサイト構成やページ数、コンテンツ設計などの提案と見積もりを提示してもらいます。
お申込み
企画提案・見積もりを検討して、目的に適したWebサイト制作会社を選び契約します。
設計・デザイン
Webサイトの全体の設計を決定して、ビジュアルデザインを制作するまでの期間は1~2ヶ月程です。
Webサイト設計とデザインの工程があります。
Webサイト設計
サイトの目的、ターゲット設定、ページ数、Webサイトに取り入れる機能を明確にします。
デザイン制作
Webサイト設計に基づき、トップページデザインと下層ページデザインを依頼者の意向を確認しながら制作します。デザインの修正回数により納期が延びる場合があるため、余裕をもった制作日程を組みましょう。
コーディング・公開
Webサイトとして機能させるためのプログラミング作業やシステム開発を行い、最終確認を得て、公開するまでの期間は1ヶ月半程です。
サイトの特性によりコーディングやシステム開発にかかる期間が変わり、コーディング、テスト、公開の工程があります。
コーディング・システム開発
HTML、CSS、PHP中心のプログラミングコードを使用した静的サイトは制作期間は5~10日程です。
WordPressなどのCMS実装やECサイト構築の場合は、カスタマイズ内容に応じて工程と納期が変わるため、制作期間は2~3週間程かかります。
テスト・レビュー
制作したWebサイトの表示や操作が、パソコンやスマートフォンから閲覧して問題ないか最終確認をします。
全ページ確認しなければいけないため、Webサイトの規模によって日数が変動しますが期間目安は1~2週間です。
公開・納品
お問い合わせフォームからのテスト送信など、公開前の最終確認を行います。問題がなければ公開は1日程で完了します。
Webサイト制作期間を短縮する方法
Webサイト制作は一般的に3~4ヶ月程かかりますが、制作期間の短縮は可能です。
以下のポイントを制作会社に相談しながら、対応できるのかどうかを確認しましょう。
企画・設計段階での曖昧さや認識のズレを無くす
目的やターゲット、Webサイトに必要な機能を明確にして、発注者と制作会社の認識のズレを無くしましょう。企画や設計が曖昧だと、大幅な修正や遅延の原因になります。
発注者側でするべき作業期間を短縮する
Webサイト制作に必要な素材の事前準備や、確認段階での迅速なレスポンスを徹底することで納期短縮に繋がります。
Webサイトのページ数を減らす
Webサイトのページ数が増えれば作業工程も増えるため、ページ数を減らすのも1つの方法です。
テンプレートやCMSを活用する
ゼロからオリジナルのWebサイトを制作するよりも、既存のテンプレートやCMSを活用すれば制作期間を短縮できます。
完成したページを先行公開する
トップページなど完成したWebページを段階的に公開していく方法もあります。
Webサイト制作を依頼する前に準備すべきこと
Webサイト制作を依頼するには、事前準備が不可欠です。準備をしっかり行い、理想のWebサイトを制作してもらいましょう。
Webサイトの目的とターゲットの明確化
どんなユーザーに訪れてほしいのか、Webサイトの目的とターゲットを明確にしましょう。
Webサイトのペルソナをしっかり決めておくことで、デザインやキャッチコピー、用意すべきコンテンツ内容が自然と決まります。
制作したいデザインイメージと機能の共有
制作したいデザインイメージを言葉だけではなく、参考にしたいWebサイトを提示して伝えましょう。
デザインや雰囲気をお互いに明確にできます。
必要な資料や素材の準備・提供
Webサイト制作に必要な写真や動画、テキストなどの素材を準備・提供することで スムーズなサイト制作に繋がります。
Webサイト制作の納期遅延を防ぐためのポイント
Webサイト制作の納期遅延を防ぐためには、制作中の発注者と制作会社とのやり取りも重要です。
以下の2つに注意して、予期せぬ遅延や追加費用の発生を防ぎましょう。
進捗状況の可視化
Webサイト制作全体の工程を、タスク管理ツールを使って可視化することで進捗の遅れを防げます。
Webサイト制作ガントチャートテンプレやWBS(作業分解構成図)などを活用しましょう。
制作会社とのコミュニケーション
発注者側の返信や意思決定が遅れると全体スケジュールも伸びてしまうため、迅速なレスポンス対応が取れる体制を作りましょう。
コミュニケーションツールを利用して、制作会社とのコミュニケーションや意思伝達をしっかり行うことでトラブルも防げます。
まとめ|納期を意識してWebサイト制作会社に相談・見積もりを依頼してみましょう
Webサイト制作の納期は、サイトの種類や規模によって大きく変わります。
作業工程や必要な期間を把握しておけば、スムーズに進行でき、無駄な遅延も防げます。
また、複数の制作会社に相談して見積もりを比較することで、予算や納期に合った最適な制作会社を選べるでしょう。
納期を意識したWebサイト制作を進めることが、理想のサイトを完成させる近道です。