YouTubeショートの作り方｜初心者でもすぐ実践できる編集術とバズるコツ

「YouTubeショートを作りたいものの、どのように制作するのかわからない」とお悩みの方に向け、YouTubeショートの作り方を解説します。

初心者の方向けにわかりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の著者・監修者

新井陸王
（株式会社AVII IMAGEWORKS 代表取締役）

未経験で制作会社を立ち上げ、全て我流と経験、改善で積み上げてきました。古き良きものは取り入れ、これから崩していかなければいけないものは崩し、とにかく経験を積み上げてきました。全てはお客様が想定している期待値を超え、頼りにしてくれるために。
「中途半端な知識のない制作は行わない」「型にはとらわれずにお客様の満足、結果の手助けとなる」制作い結果に繋げます。 「他と違うAVIIにしか行えない制作、結果を提供する」 ために、AVIIで受けた制作案件は基本的に全案件監修いたします。

YouTubeショートを作る前に知っておきたいポイント

YouTubeショートを始める前に、基本仕様や通常のYouTube動画との違いを把握しておきましょう。

YouTubeショートの基本仕様

YouTubeショートには、通常の動画とは異なる独自の仕様があります。

• 動画の長さ：最大60秒
• 縦型フォーマット：スマホ視聴に最適な9:16の比率
• ハッシュタグ「#Shorts」：YouTubeショートとして認識されやすくなる

縦型（9:16）のフォーマットは必須です。横型動画をそのままアップすると、画面が切れて見にくくなってしまうため注意しましょう。

YouTubeショートと通常のYouTube動画との違い

比較ポイント	YouTubeショート	通常のYouTube
情報の伝え方	短時間にシンプルに伝える	詳細にじっくり解説できる
タイトル・サムネイル	影響が少ない（動画で勝負）	クリック率に大きく影響
再生傾向	リピート再生・シェアされやすい	長時間視聴を促す構成
編集のポイント	冒頭３秒が重要。テンポがカギ	視聴率維持を意識した構成

 

YouTubeショートでは、視聴者は スクロールしながら次々と動画を視聴します。そのため 「冒頭3秒で引き込む」「無駄を削ぎ落とした編集」 が成功のカギとなるでしょう。

YouTubeショートを今から始めるべき理由

「今から始めても遅いのでは？」と不安に思うかもしれませんが、今こそYouTubeショートを活用する絶好のチャンスです。

• YouTubeがショート動画を優先的に推奨している
  → TikTokとの競争が激化しており、YouTubeはショート動画を成長市場と位置付けています。
• 今からでも十分に視聴者を獲得できる
  → まだ競争が激しくないジャンルも多く、新規参入者にもチャンスがあります。
• ショート動画からチャンネル登録につなげられる
  → 通常の動画と組み合わせることで、長期的なファン獲得が可能になります。

例えば、YouTubeの公式データによると、ショート動画経由でチャンネル登録される割合が増加しています。

特に企業のプロモーションにおいて、短時間でブランド認知度を高める手法として有効です。

今はまだYouTubeショートを活用していない企業も多い時期だからこそ、先行者利益を得るチャンスでしょう。

YouTubeショートの作り方【初心者向けステップ】

YouTubeショートは、短時間で視聴者を引きつけることが重要です。

そのためには、事前の企画から撮影・編集・投稿までの流れをしっかりと理解し、効率的に進めることが成功の鍵となります。

ここでは、初心者でもスムーズに作成できる具体的な手順を解説します。

1. 企画を考える（ターゲットとコンセプトを決める）

動画制作で最も重要なのは、「誰に」「どんな情報を伝えるのか」を明確にすることです。

まずは、動画の目的をはっきりさせ、伝えたいメリットを整理しましょう。

たとえば新商品のPRでは、単に特徴を紹介するのではなく、その商品を使うことで得られる具体的なメリットを伝えることが大切です。

ターゲットに合わせた内容と表現を工夫することも忘れないでください。

2. スマホで撮影する

YouTubeショートはスマホ1台で手軽に撮影できる点が魅力ですが、ただ撮るだけでは視聴者の心に残る動画は作れません。

ここでは、より高品質な映像を実現するための撮影ポイントをまとめました。

■美しく撮影する基本

まずは、映像のクオリティを左右する「光」「背景」「レンズの清掃」に注目しましょう。

• 明るい環境を選ぶ: 自然光がたっぷり入る場所や、補助ライトを活用して、被写体がしっかりと映るようにします。暗い環境では画質が低下し、視聴者の離脱につながります。
• 背景を整える: シンプルで整った背景を選ぶと、主役である被写体が際立ちます。雑然とした背景は視聴者の注意を分散させてしまいます。
• レンズの清掃: 撮影前にスマホのレンズを拭き取り、指紋やホコリを除去することで、クリアな映像が得られます。

■安定した撮影の工夫

手ブレは映像の印象を大きく左右します。以下の方法で、安定した映像を目指しましょう。

• 機材の活用: スマホ用の三脚やジンバルを利用することで、動きのあるシーンでもスムーズな映像が撮影できます。
• 手持ち撮影の工夫: 機材がない場合は、両手でしっかりスマホを持つか、壁やテーブルに固定するなどして、ブレを最小限に抑えます。

■撮影テクニックでプロの仕上がりに

撮影の質を一段と高めるためには、構図やアングルの工夫が重要です。

• 構図を工夫する: 単に被写体を中央に配置するのではなく、三分割構図を意識することで、バランスの良い映像になります。
• アングルの調整: 撮影角度を変えることで、被写体の印象が大きく変わります。例えば、少し斜め上から撮影すると、より印象的な映像に仕上がります。
• 音声の録音: 映像と同様に、クリアな音声も重要です。特に屋外や騒がしい場所では、内蔵マイクではなく外付けのピンマイクを使用すると効果的です。

■ナレーションとテロップの活用

撮影後、ナレーションやテロップを追加することで、内容がより伝わりやすくなります。

• ナレーション: 説明が必要な部分は、ナレーションを入れることで視聴者に理解してもらいやすくなります。
• テロップ: 特に音声が聞こえにくい状況でも、重要なポイントをテロップで表示すれば、情報が確実に伝わります。

 

以上のポイントを意識することで、スマホ1台でもプロフェッショナルな仕上がりを目指せます。

3. 編集でクオリティを上げる（初心者向け編集術）

撮影した映像をそのまま使うのではなく、編集によってテンポや見やすさを整えることが、YouTubeショートを成功させる鍵となります。

編集の目的は、「視聴者を引きつけ、最後まで見てもらうこと」です。そのためには、シンプルかつ効果的な編集テクニックを活用しましょう。

■初心者でも簡単に使える編集アプリ

初心者でも手軽に使える動画編集アプリを活用すれば、高品質なショート動画を作成できます。

以下のアプリは、特にYouTubeショート向けの編集に適しています。

アプリ名	特徴	対応プラットフォーム	価格
CapCut	無料で使いやすく、エフェクトやテロップ機能が充実。AIを活用した自動字幕生成機能も備えている。	iOS、Android、Windows、Mac	無料
PowerDirector	本格的な編集が可能で、ビジネス用途にも最適。AI補助ツールや4K高画質出力に対応。	iOS、Android、Windows、Mac	無料（有料版あり）
iMovie	iPhoneユーザー向けで、シンプルな操作性。音声編集機能も充実しており、Apple製品との連携がスムーズ。	iOS、Mac	無料

 

どのアプリもスマートフォンやパソコンで編集が完結するため、手軽に始められます。

■テンポよく編集するコツ

YouTubeショートは短時間の動画のため、視聴者が飽きる前に情報を伝えきることが重要です。そのため、テンポの良い編集を心がけましょう。

• 不要な部分はカット
  動画の冒頭や、話の間が長すぎる部分はカットして、スピーディーに展開させます。例えば、無駄な「あー」「えー」といった言葉は削除するとテンポが良くなります。

• シーンを細かく切り替える
  1カットが長すぎると単調な印象を与えてしまうため、2～3秒ごとにカメラアングルやカットを切り替えると、視聴者の興味を引きやすくなります。

• 視聴者を飽きさせない演出
  ズームイン・ズームアウト、フェードイン・フェードアウトなどのエフェクトを適度に使うと、映像にメリハリが生まれます。

 

■テロップ・BGM・効果音の入れ方

視覚的に情報を伝えるために、テロップやBGM、効果音を活用しましょう。

＜テロップのポイント＞

• 重要なキーワードは「強調」して目立たせる（例：「○○するだけで売上アップ！」）
• 画面の端に小さく表示するのではなく、視認性の高いフォントサイズで配置する
• 色やフォントの統一感を持たせることで、ブランドイメージを強化

 

＜BGMの選び方＞

• 動画の雰囲気に合ったBGMを選ぶ（明るい内容ならポップな曲、落ち着いた内容ならシンプルなインスト曲）
• 著作権フリーのBGMを使用する（YouTubeオーディオライブラリなどを活用）

 

＜効果音の活用＞

• シーンの切り替え時に「ポンッ」という軽い音を入れると、テンポが良くなる
• 強調したい部分で「ドン！」というインパクトのある音を入れると、視聴者の注意を引ける

 

編集の工夫次第で、動画の完成度は大きく変わります。初心者でも簡単にできるテクニックを取り入れて、視聴者を惹きつける動画を作りましょう。

4. YouTubeショートにアップロード

動画の撮影・編集が完了したら、次はYouTubeへアップロードします。

YouTubeアプリを使えば、スマホから簡単にYouTubeショートを投稿可能です。

YouTubeアプリを開き、ホーム画面下部の「＋」ボタンをタップして「動画をアップロード」を選ぶと、すでに撮影・編集済みの動画を公開できます。

バズるYouTubeショートの法則（見られる動画の共通点）

YouTubeショートで多くの視聴者に支持される動画には、いくつかの共通点があります。以下では、成功事例から見えてくるバズる動画の特徴と、効果的な工夫について解説します。

1. 冒頭3秒で視聴者を引き込む

ショート動画はわずか数秒で視聴者の興味を掴む必要があります。特に最初の3秒は、動画全体の印象を決定づける重要な部分です。

強い視覚効果や、短いメッセージで驚きを提供する、疑問形や予告的な表現を用いるなど、続きを見たくなるような工夫を取り入れましょう。

この「冒頭3秒の工夫」が、視聴者の離脱を防ぎ、再生継続率の向上につながります。

2. テンポの良い編集

動画全体のテンポが速いと、視聴者は飽きることなく最後まで動画を見やすくなります。

不要なシーンや間を徹底的にカットし、情報をコンパクトにまとめましょう。シーンの切り替えや、ズーム・フェードなどの効果を適度に活用することで、リズム感のある動画に仕上げます。

視聴者の注意を維持するため、編集時には「どの部分が視覚的に魅力的か」を常に意識してください。

3. 視聴者の共感を呼ぶコンテンツ

動画の内容が視聴者の日常や経験に近いと、自然と共感が生まれます。

日常の「あるある」や、普遍的な悩み・疑問をテーマにすることで、視聴者が自分の体験と重ね合わせやすくなるでしょう。

実際の体験談や、リアルな変化を示すビフォーアフターなど、信頼感を得られる構成が効果的です。

共感を呼ぶコンテンツは、シェアやコメントといったエンゲージメントにも直結し、動画が広がる要因となります。

4. ストーリーテリングとサプライズの要素

短い動画であっても、明確なストーリー性を持たせることは重要です。

物語性のある構成により、視聴者は動画に感情移入しやすくなります。意外な展開やサプライズ要素を取り入れることで、記憶に残りやすく、再視聴や共有が促されるでしょう。

たとえば商品紹介の場合、単に特徴を説明するのではなく、実際の使用シーンでの変化をドラマティックに表現すると効果的です。

5. トレンドの活用

流行のBGMや、今話題のハッシュタグを取り入れることも、動画の再生数を伸ばすポイントです。

最新のトレンドを意識して、タイムリーな要素を動画に盛り込みましょう。流行りの音楽やエフェクトは、視聴者の関心を引くための強力なツールとなります。

常に新しい情報にアンテナを張り、トレンドに合わせたコンテンツ制作を心がけると、より多くの視聴者に届きやすくなります。

6. SNSとの連携と拡散戦略

YouTubeショートは投稿後の拡散力も成功の鍵となります。

動画アップロード後は、Instagram、Twitter、TikTokなどのSNSで積極的にシェアしましょう。SNSでの反応を見ながら、コメント欄で視聴者との対話を重ねることで、動画のエンゲージメントが向上します。

各SNSでのフィードバックを活用し、次回の動画制作に役立てることも重要です。

これにより、YouTube内だけでなく、他のプラットフォームを通じた拡散効果が期待できます。

よくある質問（FAQ）

Q1: YouTubeショート動画の長さは何秒まで投稿できますか？

現在、YouTubeショートは最大60秒までの動画を投稿できます。

短い時間で視聴者に強い印象を与えるため、実際には15秒から30秒程度の動画が効果的であるとされています。

Q2: スマートフォンだけで十分に撮影・編集できますか？

はい、最新のスマートフォンは高品質な撮影機能を備えており、専用の動画編集アプリを使用すれば、初心者でも十分なクオリティのショート動画を作成することが可能です。

例えば、CapCut、PowerDirector、iMovieなどは、操作がシンプルでありながら多機能な編集ができるため、初めての方にもおすすめです。

Q3: ハッシュタグ「#Shorts」はどのような役割を果たしますか？

ハッシュタグ「#Shorts」をタイトルや説明文に含めることで、YouTubeがその動画をショート動画として認識しやすくなります。

これにより、専用のショートフィードに表示される可能性が高まり、より多くの視聴者にリーチできるようになります。

必須ではありませんが、効果的な拡散のために使用することが推奨されます。

Q4: 効果的な動画編集のポイントは何ですか？

編集においては、まず冒頭数秒で視聴者の興味を引くことが重要です。

また、不要なシーンをカットしてテンポよく編集し、視覚的な効果やテロップを適切に取り入れると、動画の見やすさと印象が向上します。

これにより、視聴者が最後まで動画を視聴しやすくなるでしょう。

Q5: 投稿後、どのようにして動画の拡散を促進すればよいですか？

動画投稿後は、YouTubeだけでなくInstagram、Twitter、TikTokなどのSNSで積極的にシェアすることが効果的です。

また、コメント欄で視聴者とのコミュニケーションを図ることでエンゲージメントが向上し、YouTubeアルゴリズムに好影響を与える可能性があります。

YouTube Studioを利用して視聴データを分析し、次回の改善に活かすことも重要でしょう。

Q6: ショート動画でバズるための最も重要なポイントは何ですか？

ショート動画がバズるためには、まず冒頭数秒で視聴者を引き込む工夫が必要です。テンポよく編集し、共感を呼ぶ内容にすることも欠かせません。

さらに、最新のトレンドやサプライズ要素を適切に取り入れることで、視聴者の関心を引き、動画のシェアや再生回数の向上につながります。

Q7: YouTubeショートに適したコンテンツの種類は何ですか？

 YouTubeショートは、短時間でインパクトを与えられるコンテンツに適しています。

具体的には、商品紹介、ハウツー動画、日常の「あるある」ネタ、ビフォーアフターの変化を示す内容など、視聴者が手軽に楽しみながら共感できるテーマが人気です。

コンテンツの目的やターゲットに合わせて、最適な形式を選ぶことが成功の鍵となります。

まとめ

YouTubeショートを作成する際は、視聴者の心に響くコンセプトを策定し、撮影や編集に工夫を凝らすことで、印象的な動画が完成します。

より高いクオリティでYouTubeショートを作成したい方は、動画制作会社への依頼も検討しましょう。