採用動画制作のコツをプロが徹底解説!成功する企業の共通点や費用についても紹介【制作事例付き】
現代の採用市場において、優秀な人材の確保はますます困難になっています。
転職が当たり前の時代となり、どの企業も人材不足に悩んでいるのが現状です。
そんな中、採用成功のカギを握るのが「採用動画」です。
「採用動画ってそんなに重要なの?」と思っている方も多いかもしれませんが、AVII IMAGEWORKSが実施した「就職・転職における採用動画に関するアンケート」では、回答者の88%が就職・転職時に採用動画を視聴しており、採用動画を見たことによって志望度に変化があったと回答した人は80%となりました。
この調査結果からも分かる通り、採用動画の制作は採用活動を成功させるか・失敗させるかを大きく左右します。
そこで本記事では、クリエイティブディレクターとして数多くの企業の採用支援を手がけてきた経験をもとに、採用動画制作の成功法則をお伝えします。
「採用動画制作について、わかりやすい説明が聞きたい!」という方向けに、こちらの動画で詳しく解説しています。ぜひご覧ください!
【結論】採用動画を成功させるコツは中小企業ならではの魅力を伝えること
はじめに結論から述べると、採用動画を成功させるコツは中小企業ならではの魅力を伝えることにあります。
大手企業や知名度の高い企業は、給料や働く環境の良さ、企業ブランドの安心感により採用を有利に進められるでしょう。
しかし、採用に困っている多くの企業は、名前が知れ渡っていない中小企業がほとんどです。
一方で、中小企業でも採用を成功させる可能性は十分にあります。優秀な人材を雇用できれば、それをきっかけにビジネスの発展を加速させることも可能です。
成功のポイントは、中小企業ならではの魅力をWebサイト、動画、パンフレットなどでしっかりと伝えることです。
この中でも特に伝達力が高いのが動画であり、他社との差別化、動画のクオリティ、表現力によって、露出時の採用効果に目に見える違いが現れます。
中小企業の魅力を伝えるためにはオリジナリティのある動画が必要
採用動画制作を成功させるには、中小企業ならではの魅力を動画やパンフレットなどで伝えなければなりません。
しかし、そのためにはオリジナリティを重視する必要があります。
例えば、中小企業には、働き方の柔軟性・アットホームな働く環境・個性的な経営陣明確な未来ビジョンなど、大手企業にはない様々な魅力がありますが、これらの魅力の「見せ方」が重要です。
他社と同じような動画では差別化できず、埋もれてしまいます。会社にとってオリジナルの動画を作り、「この会社は面白そう」と思わせる必要があります。
求職者それぞれが求めているものは異なり、どんな人材が自社に適しているかも企業によって様々です。そのマッチングをしっかり作るための採用動画でもあるため、伝達内容を慎重に検討し、構成を作らなければなりません。
採用できた人材には長く働いてもらい、離職率の低い採用を実現することで、継続的な採用コストを抑制し、会社の利益向上にもつなげられます。
実際にAVII IMAGEWORKSが手がけた会社紹介動画の事例では、事業の強みついて「モーショングラフィックス/テキストアニメーション」を使用して訴求し、会社の魅力がわかりやすく伝わる動画にしています。
採用動画制作事例(株式会社ダイワコーポレーション)
会社紹介・採用動画制作でお悩みの中小企業の方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】【中小企業向け】会社紹介動画制作のメリットやコツまで動画事例付きで解説
採用動画はなぜ制作する必要があるのか?
そもそも、採用動画はなぜ制作する必要があるのでしょうか?
現在の求職者、特に若い世代は「文字を読まない時代」に突入しています。
これは文字嫌いということではなく、動画コンテンツに慣れ親しんでいるため、情報を動画で理解することが自然になっているからです。
従来のホームページや会社概要、パンフレットなどの文字中心の情報だけでは、もはや求職者の関心を引くことは困難です。
AVII IMAGEWORKSが実施した「就職・転職における採用動画に関するアンケート」では、「就職活動において、採用動画を視聴しましたか?」という質問に対し、90%に近い人々が「はい」と回答しています。
この結果からも分かる通り、動画によるビジュアル化により、まず興味を引き、その後で詳細な文字情報を読んでもらうという流れが現在のセオリーです。
伝達力の高い動画で「伝えたいことを伝える」「見せたいものを見せる」ことで、採用応募者数の増加という具体的な成果につながります。
採用動画の伝達力は文字の数百倍にもなる
動画は「目で見て、耳で聞く」情報を同時に提供できるメディアです。文字は目からの情報のみですが、動画の伝達力は何十倍、何百倍にもなります。
1分間の動画を文字に起こすと、何千文字、何万文字という膨大な情報量になるといわれています。映像表現によってこの差はさらに広がるため、動画の伝達力を活用しなければ、興味を持ってもらうまでに時間がかかってしまいます。
現在の若い世代は「タイムパフォーマンス(タイパ)」を重視し、動画も1.5倍速で視聴して情報取得速度を上げています。この時代背景を理解した上で、効率的に情報を伝える動画制作が求められています。
採用動画に取り入れるべき主なコンテンツ
中小企業の魅力を伝える採用動画を制作する際、必要となるコンテンツは多岐にわたります。
主なコンテンツとして挙げられるのが、次の4つです。
会社紹介動画
事業内容、顧客層、提供サービス、企業理念やスローガンを説明する動画です。採用だけでなく、顧客向けにも活用できるコンテンツです。
社員インタビュー動画
完全に採用に特化した動画で、実際の従業員がどのような仕事をしているかを伝えます。経験の浅い新人、中堅層、管理職の3名でインタビューを構成すると、キャリアパスが明確に見える形になります。
社長・役員インタビュー
会社のトップがどのような考えで経営しているかを伝える重要なコンテンツです。将来へのビジョンを示し、安心感を与える効果があります。
部署紹介動画
各部署の業務内容を紹介する動画で、採用だけでなく営業ツールとしても活用できます。
これらの動画は単独でも完結しますが、「働いている人はどんな人だろう」「社長はどんな人だろう」「会社のビジョンは?」という具合に興味を段階的に高めていく仕掛けづくりも重要です。
ちなみに、AVII IMAGEWORKSが実施した「就職・転職における採用動画に関するアンケート」では、「印象に残っている採用動画コンテンツは何ですか?」という質問に対し、「社員へのインタビュー」「事業内容の説明」「会社代表のメッセージ」と回答した人が多く見られました。
採用動画を制作する際は、上位3つのコンテンツは必ず押さえておきたいところです。
採用動画を作る流れ
採用動画制作は以下の3ステップで進めましょう。
ステップ1:コンテンツの表面と実態の一致
採用が困難な場合、まず会社の内情を見直すことが必要です。
表面だけを良く見せて実態と異なれば、入社後の離職につながり本末転倒です。内面に沿った内容でコンテンツを制作することが重要です。
ステップ2:クリエイティブで差別化
他社と同じような動画では差別化できません。「この会社は面白そう」と思わせるクリエイティブが必要です。
アニメ風の表現や映画の予告編のような演出など、様々な表現方法で会社を魅力的に表現することで差別化を図ります。
ステップ3:コンテンツの露出
優れた動画を制作しても、適切に露出しなければ効果は得られません。
SNS、求人サイト、ホームページなど、様々な媒体を通じて動画を見てもらう仕組みを構築する必要があります。
AVII IMAGEWORKSが行った採用動画に関する調査では、「採用動画を視聴した場所」について「企業ホームページ」で視聴したという回答が最も多く集まりました。
つまり、採用動画を制作するだけでなく、動画を掲載する自社ホームページ・リクルートサイトの制作も、十分に対策を取る必要があります。
AVII IMAGEWORKSでは、採用動画制作だけでなく、リクルートサイトの制作や、会社案内・パンフレットの制作までワンストップで対応可能です。
まとめて依頼できる制作会社をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。
採用動画制作会社の選び方
「自社の魅力が伝わる採用動画を作ってほしい」と思った時、重要なのが制作会社選びです。
「こんなはずじゃなかった……」と失敗しないためにも、次にあげるポイントを抑えて会社を選びましょう。
採用動画における実績
採用動画の事例と成果(応募増など)を公開し、業界や規模が近い案件の経験がある会社を優先しましょう。
単なるプロモ動画実績ではなく、採用特化のナレッジがあるかを重視してください。
企画力・提案力の高さ
ターゲットや採用目的を素早く理解し、構成案レベルでも的確な導線や訴求を提案できるかを比較しましょう。
3社程度に絞って簡易構成案を依頼すると、費用対効果や理解度の差が見えます。
制作プロセスの透明性
制作フロー、スケジュール、修正回数、試写の有無、納品データ仕様などを明確に説明できる会社を選んでください。
進行の見える化は手戻り防止と品質安定に直結します。
採用動画の運用・活用支援の充実度
SNS短尺や説明会用再編集、字幕・多言語対応、活用プランまで伴走できる体制があると効果が伸びます。
納品後の対応範囲と追加費用の条件も事前確認が安心です。
見積の妥当性
企画・撮影規模・編集内容・尺で費用は大きく変動します(例:1–3分 30–80万円、5–10分 80–200万円目安)。
同条件で見積り比較し、内訳と単価根拠の説明力を確認しましょう。
ターゲット理解と採用知識
採用ターゲット像、選考導線、採用ブランディングの文脈を理解し、媒体別活用まで提案できるかが鍵です。
採用活動のどの場面で使うかまで踏み込む会話ができる会社は信頼できます。
成果志向の評価軸
視聴完了率や応募CV、説明会来場などのKPI設計と、改善サイクルの提示があるかを確認してください。
採用動画を作って終わりではなく、成果にこだわる姿勢があるかが重要なポイントです。
作品の見栄えだけでなく、採用成果に直結する検証姿勢を評価しましょう。
クリエイティブの相性
トーン&マナー、テンポ、演出の好みが近いかを事例で確認し、指名したい監督・編集者がいるかも重要です。
「応募したくなるか」という視点で社内合意を取れる作風かを見極めます。
スケジュール遵守力
希望納期に対して現実的な工程計画を示し、ボトルネック(撮影許可・出演者調整)管理ができるかを確認します。
無理な圧縮提案よりリスク提示ができる会社は進行が安定していると考えられるでしょう。
SNS活用力
現在、SNSはテレビに代わる情報媒体となっています。TikTok、Instagram、X(旧Twitter)など、様々なプラットフォームで人々は暇な時間に動画を視聴しています。
しかし、SNSで会社のPRばかりをしても誰も見てくれません。SNSの有効活用は、ターゲットとなる人材にどのような面白いコンテンツを届けられるかがポイントです。
成功事例として、運送業の企業がトラックの中での食事シーンを継続的に投稿し、同業者のフォロワーを獲得した結果、採用募集で多くの応募を集めたケースがあります。このように、業界に関連しつつも興味深いコンテンツで関心を集める戦略が効果的です。
採用動画制作を依頼する際には、こういった戦略についても柔軟に提案してくれる会社を選びましょう。
採用動画の制作費用はいくらか
採用動画を制作する際にもっとも気になるのが、動画制作にいくらかかるのかといったポイントです。ここからは、大まかな費用目安を確認していきましょう。
まず、採用動画制作にかかる費用は、約「30万〜200万円」が目安です。
シンプルなインタビュー構成は30万〜80万円、密着・ドラマ仕立てなどリッチな表現は80万〜250万円以上になることもめずらしくありません。
ちなみに、採用動画の種類別に見る費用相場は以下の通りです。
-
インタビュー:おおむね30万〜100万円(撮影は半日・2週間〜1カ月)
-
社員座談会:40万〜120万円(撮影は半日〜1日)
-
オフィスツアー:30万〜80万円(撮影は半日〜1日)
-
密着取材:50万〜150万円(撮影3日・1.5〜2ヶ月)
-
ドラマ仕立て:250万円〜(撮影3ヶ月以上
また、価格帯別にみる制作できることは次の通りです。
-
10万〜30万円:社員1〜2名のインタビューやスライド型、テンプレ活用の簡易アニメなど、短納期・小規模が中心。
-
30万〜80万円:インタビュー+社内風景の定番構成(120〜180秒、1〜2日撮影、1〜1.5ヶ月制作)が狙えます。
-
80万〜200万円:密着取材や複数ロケ、演出・編集の強化で没入感を高める設計が可能。
-
250万円〜:ストーリー性の高いドラマ風や複数拠点・大規模体制でブランディング特化の制作も可能。
また、動画制作費用は、制作会社が投入する時間と人数、そして単価によって決まります。
成果を出している実績豊富な制作会社は、自信を持って高い単価を設定する傾向があり、制作会社によって費用に大きな差があるのは、このような理由からです。
適切な制作費用で依頼するためにも、複数の制作会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
また、優良な制作会社は、しっかりとした提案書を作成し、「このような制作で、このような結果を出すために、このような手法を用います」という具体的な提案をしてくれます。実績と提案内容に納得できれば、適正な投資と考えられるでしょう。
費用対効果を考えて制作しよう
予算の規模によって制作できる内容は変わりますが、良いものを作れば露出時の影響も大きくなります。
企業ごとに予算は異なるため、制作会社に予算を伝えて「その予算内でどのようなことができるか」を相談するのがベストのアプローチです。
まとめ
現代において、採用を成功させるためには動画は必須のツールであり、動画なしでの優秀な人材確保は困難な時代となりました。
採用動画を有効活用すれば、動画の内容とクオリティによって、大手企業でなくても採用を成功させることができます。
優秀な人材を獲得できれば、事業の発展スピードは確実に向上し、採用にかける費用は投資として大きなリターンをもたらすでしょう。
また、会社のホームページが5〜10年前から更新されていない場合、現代の採用活動では大きなハンディキャップとなります。
新しく魅力的なホームページと採用動画に適切なコストをかけ、採用力を強化し、優秀な人材を獲得して事業を発展させる。これが成功企業の共通パターンです。
採用にかけるコストを「投資」と捉え、戦略的に取り組むことが、現代の採用成功の鍵となるでしょう。
AVII IMAGEWORKSでは、動画制作だけでなくホームページやパンフレットの制作までまとめて行います。
お客様のご要望をヒアリングした上で、どのような動画にするか無料で提案し、納得していただいてから動画制作を進めるため、「こんなはずじゃなかった……」と失敗するリスクがありません。
「採用動画制作で実績のある会社に依頼したい」とお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。