これで安心!動画制作の源泉徴収の手続きから注意点まで徹底解説
動画制作で収入を得るようになると、税金について考える機会も増えるでしょう。
「源泉徴収ってよく聞くけど、実際はどういう仕組みなの?」
「動画制作の収入って、どうやって確定申告すればいいの?」
こんな風に、疑問や不安を感じている方もいるかもしれません。
この記事では、動画制作の仕事を発注・受注している方に向けて、フリーランス/個人事業主、副業、企業それぞれのケースに合わせて、源泉徴収の仕組みや手続き方法、確定申告との関係性を分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、源泉徴収に関する疑問を解消し、安心して動画制作に集中できるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
制作学校には通わず、会社にも勤めずに我流で制作技術、知識を学び、株式会社AVII IMAGEWORKSを2016年に設立。「中途半端な知識のない制作は行わない」「型にはとらわれずにお客様の満足、結果の手助けとなる」制作を行なっています。 「他と違うAVIIにしか行えない制作を提供する」 ために、AVIIで受けた制作案件は基本的に全案件監修いたします。
動画制作で稼ぐ前に知っておくべき源泉徴収の基礎知識
動画制作で収入を得るようになると、避けて通れないのが税金の問題です。
特に「源泉徴収」は、正しく理解していないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
しかし、ポイントを押さえれば、源泉徴収は決して難しいものではありません。
ここでは、動画制作に関わるあなたが知っておくべき源泉徴収の基礎知識を、分かりやすく解説していきます。
源泉徴収ってそもそも何?分かりやすく解説
源泉徴収とは簡単に言うと、所得税を事前に天引きする仕組みのことです。
本来、所得税は自分で計算して納税するものですが、源泉徴収の場合、支払う側があなたの代わりに税金を納めてくれるのです。
源泉徴収は、給与だけでなく、動画制作の報酬など、様々な種類の所得に適用されます。
動画制作で収入を得ているあなたも、源泉徴収の対象になっている可能性が高いでしょう。
具体的には、以下のような流れで源泉徴収が行われます。
- クライアントがあなたに報酬を支払う
- 支払う際に、クライアントが報酬の一部を源泉徴収税として差し引く
- クライアントが源泉徴収税を税務署に納付する
天引きされた税金の額は、後で確定申告などで調整されるため、過不足なく精算されます。
源泉徴収は、あなた自身の手間を省き、税務処理をスムーズにするための仕組みと言えるでしょう。
源泉徴収されるケースと対象となる収入
では、具体的にどのような場合に源泉徴収されるのでしょうか。
動画制作の仕事で収入を得ている場合、主に以下の2つのケースが考えられます。
フリーランス/個人事業主として動画制作を受注した場合
企業や個人から動画制作を依頼され、報酬を受け取る際に源泉徴収されます。報酬の金額や種類、契約形態などによって、源泉徴収の有無や税率が変わる可能性があるので、注意が必要です。
副業で動画制作を行い、報酬を得ている場合
本業とは別に動画制作を行い、20万円以上の収入がある場合、源泉徴収の対象になります。確定申告が必要になるケースもあるので、副業の収入額や税金のルールをしっかり確認しておきましょう。
源泉徴収の対象となる収入の種類は、所得税法で定められています。
動画制作の報酬は、原則として「報酬・料金」に該当し、源泉徴収の対象となります。
源泉徴収と確定申告の関係:違いと注意点
源泉徴収と確定申告は、どちらも税金に関する手続きですが、その役割は大きく異なります。
源泉徴収は、所得税を事前に天引きする仕組みである一方、確定申告は、1年間の所得を確定し、納めるべき税金を精算する手続きです。
源泉徴収された所得がある場合、確定申告の際にその金額を申告する必要があります。
源泉徴収票は、確定申告で重要な書類となるので、大切に保管しておきましょう。
「源泉徴収されているから確定申告は不要」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、フリーランスや副業で動画制作をしている方が、副業収入が20万円を超える場合は確定申告を行う必要があるので、注意が必要です。
動画制作・映像制作についてお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
動画編集の源泉徴収:フリーランス・個人事業主編
フリーランスや個人事業主として動画制作で活躍する方にとって、源泉徴収は特に重要なテーマです。
正しく理解し、適切な手続きを行うことで、税金に関するトラブルを避け、安心して仕事に集中できるようになります。
ここからは、フリーランス・個人事業主が知っておくべき源泉徴収のポイントを、具体例を交えながら分かりやすく解説します。
フリーランスが受け取る源泉徴収票:内容と確認事項
フリーランスの方が動画制作の報酬を受け取る際、クライアントから源泉徴収票が交付される場合があります。
源泉徴収票とは、源泉徴収された税金の額などが記載された書類のことです。確定申告の際に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
源泉徴収票には、あなたの氏名や住所、報酬の金額、源泉徴収税額などが記載されています。
内容に誤りがないか、必ず確認することが大切です。
もしも誤りを見つけた場合は、すぐにクライアントに連絡し、訂正してもらいましょう。
源泉徴収票は、確定申告で税額を計算する際に必要となる重要な書類です。
「源泉徴収票を受け取っていない」という場合は、クライアントに問い合わせて、必ず受け取るようにしてください。
しかし、事業者にとって源泉徴収票の発行は義務ではないため注意しましょう。
確定申告で源泉徴収額はどう扱われる?
確定申告では、1年間の所得と支出を計算し、納めるべき税金を確定します。
源泉徴収された税金は、既に納めた税金として扱われ、確定申告で精算されます。
具体的には、確定申告で計算された所得税額から、源泉徴収された税額が差し引かれます。
もし源泉徴収された税金の方が多ければ、還付金を受け取ることができます。
逆に、源泉徴収された税金の方が少なければ、不足分を納税する必要があります。
源泉徴収はあくまで「事前に税金を納める」仕組みなので、確定申告で最終的な税額が確定するまでは、安心できません。
正しく申告できるか不安な場合は、税理士に相談するのも一つの手です。
より確実な手続きを行うことができるようになります。
必要経費の計上と節税対策:動画制作で使えるもの
フリーランスにとって、必要経費の計上は節税対策として非常に重要です。
必要経費とは、事業を行う上でかかった費用のことで、所得から差し引くことができます。
動画制作で使える必要経費には、以下のようなものがあります。
機材の購入費用
パソコンやカメラ、編集ソフトなど、動画制作に必要な機材の購入費用は、必要経費として計上できます。ただし、高額な機材の場合は、減価償却という方法で、複数年に分けて経費計上する必要があります。
ソフトウェアの購入費用
動画編集ソフトやCGソフトなど、動画制作に使用するソフトウェアの購入費用も、必要経費に計上できます。サブスクリプション型のソフトウェアの場合は、利用料を経費として計上することが可能です。
外注費
動画制作の一部を他のクリエイターに外注した場合、その外注費用は必要経費として計上できます。ただし、外注先に支払う報酬が源泉徴収の対象となる場合もあるので、注意が必要です。
交通費
動画制作の現場への移動や、クライアントとの打ち合わせなどでかかった交通費も、必要経費に計上できます。領収書を保管しておき、確定申告の際に提出しましょう。
動画編集の源泉徴収:副業の場合
本業を持ちながら、副業で動画制作に挑戦している方もいます。
収入が増えるのは嬉しい反面、税金はどうなるのか、不安に感じることもあるでしょう。特に源泉徴収は、副業だからこそ注意が必要なポイントです。
ここからは、副業で動画制作をしている方に向けて、源泉徴収のルールや注意点、確定申告との関係性などを分かりやすく解説します。
副業で動画編集をする際の税金ルール
副業で動画制作をしている場合、税金ルールを正しく理解しておくことが重要です。
本業の給与とは別に、副業で得た収入についても、税金を納める必要があります。
具体的には、副業の収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。
確定申告では、本業の収入と副業の収入を合算して、所得税額を計算します。
「20万円を超えなければ確定申告は不要?」と思いがちですが、還付申告をすることで源泉徴収された税金が戻ってくる場合があります。
源泉徴収とは、報酬を支払う側が、あらかじめ所得税を差し引いて納税する制度のことです。
副業で動画制作を行う際、クライアントが企業である場合は、源泉徴収されるケースが多いでしょう。
源泉徴収された税金は、確定申告の際に精算されます。
本業の会社に副業がバレるリスクと対策
副業で動画制作をしている場合、本業の会社に副業がバレたくない、と考える方もいるでしょう。
特に、会社の就業規則で副業が禁止されている場合は、注意が必要です。
副業がバレる主な原因は、住民税の徴収方法です。
副業の収入が20万円を超えると、住民税が特別徴収(給与天引き)ではなく、普通徴収(自分で納付)に切り替わる場合があります。
普通徴収になると、住民税の納付書が自宅に送られてくるため、家族に副業がバレる可能性があります。
また、会社によっては、住民税の額から副業の有無を推測できる場合もあるでしょう。
副業がバレるリスクを減らすためには、以下の対策が有効です。
副業の収入を年間20万円以下に抑える
副業の収入が20万円以下であれば、確定申告は不要です。確定申告をしなければ、住民税の徴収方法が変わることもありません。ただし、所得税の還付を受けるためには確定申告(還付申告)が必要になります。
確定申告をする際に、住民税の徴収方法を「自分で納付」にする
副業の収入が20万円を超える場合、確定申告が必要です。確定申告の際に、住民税の徴収方法を「自分で納付」にすれば、会社に副業がバレるリスクを減らすことができます。
副業の確定申告:手続きと注意点
副業で動画制作の収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。
確定申告の手続きは、以下の通りです。
- 所得税の確定申告書を作成する
- 必要書類を添付する
- 税務署に提出する
確定申告書の作成には、専用の用紙やオンラインサービスを利用することができます。
必要書類としては、源泉徴収票や領収書などがあります。
確定申告の提出期限は、原則として翌年2月16日から3月15日までです。
期限を過ぎると、延滞税や加算税などがかかる場合があるので、注意しましょう。
「確定申告、ちゃんとできるかな」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、国税庁のウェブサイトや税務署などで、確定申告に関する詳しい情報やサポートが提供されていますのでご安心ください。
また、税理士に依頼すれば、より確実な手続きを行うことができます。
副業で得た収入に対しても、適切な確定申告を行いましょう。
動画制作・映像制作についてお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
企業が動画編集者に支払う場合の源泉徴収
企業として動画制作を外注する際、外注相手から所得税分を徴収する必要があります。
この際手続きを間違えると、企業にも編集者にもデメリットが生じる可能性があるので、注意が必要です。
しかし正しいポイントさえ押さえれば、源泉徴収はそれほど複雑な手続きではありません。
支払調書の作成と提出:必要な情報と期限
動画編集者に報酬を支払う際は、支払調書を作成し、税務署に提出する必要があります。
支払調書とは、報酬の金額や源泉徴収税額などを記載した書類のことです。
支払調書を作成する際には、以下の情報が必要です。
- 外注先の方の氏名・住所
- 報酬の金額
- 源泉徴収税額
- 支払日
支払調書は、翌年の1月31日までに税務署に提出する必要があります。
提出期限を過ぎると、ペナルティが科せられる可能性があるので、注意が必要です。
提出方法は、郵送、e-Tax、または税務署への持参のいずれかを選択できます。
源泉徴収を忘れてしまった場合の対処法
源泉徴収を忘れてしまった場合は、速やかに税務署に相談し、適切な対応を取りましょう。
放置しておくと、追徴課税や延滞税などのペナルティが科せられる可能性があります。
「うっかり忘れてた」と焦る気持ちも分かりますが、まずは落ち着いて、税務署に連絡することが大切です。
税務署の担当者に状況を説明し、指示に従って手続きを進めましょう。
場合によっては、修正申告や追加納付が必要になる場合もあります。
源泉徴収を忘れてしまった場合でも、誠実に対応することで、大きな問題を回避できる可能性が高まります。
よくある税務調査と適切な対応策
税務調査とは、税務署が企業の税務状況を調査することです。
源泉徴収に関しても、税務調査の対象となる場合があります。
税務調査が入る可能性は低いものの、適切な対応を取れるように準備しておくことが大切です。
日頃から、正しい手続きで源泉徴収を行い、関連書類をきちんと保管しておくことが重要になります。
「税務調査なんて、想像しただけで怖い」と感じる方もいるでしょう。
しかし、税務調査は、必ずしも悪いことばかりではありません。
税務調査を通じて、自社の税務処理の問題点や改善点が見つかる場合もあります。
税務調査に備えて、適切な対応策を準備しておきましょう。
まとめ:動画制作の源泉徴収はこれで安心!疑問を解消してスムーズな手続きを
今回は、動画制作で収入を得ている方・動画制作を外注している方に向けて、
- 源泉徴収の基礎知識
- フリーランス/個人事業主の場合の源泉徴収
- 副業の場合の源泉徴収
- 企業が動画編集者に支払う場合の源泉徴収
上記について解説してきました。
動画制作で収入を得ていると、源泉徴収は必ず関わってくる重要な手続きです。
確定申告との違いや、フリーランス・副業・企業それぞれの立場での手続き方法を理解することで、税金に関する不安を解消し、安心して動画制作に集中できるようになります。
源泉徴収は、正しく理解すれば決して難しい手続きではありません。
この記事で解説した内容を参考に、スムーズな手続きを実現し、あなたの動画制作活動をより一層充実させましょう。
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