動画制作の流れとは?工程・手順の進め方を初心者向けに解説【プロ監修】
動画制作はどのような流れで進められるのか、工程や手順をわかりやすく解説します。
動画制作を外注する際の注意点も紹介するので、ぜひ最後までご確認ください。
制作学校には通わず、会社にも勤めずに我流で制作技術、知識を学び、株式会社AVII IMAGEWORKSを2016年に設立。「中途半端な知識のない制作は行わない」「型にはとらわれずにお客様の満足、結果の手助けとなる」制作を行なっています。 「他と違うAVIIにしか行えない制作を提供する」 ために、AVIIで受けた制作案件は基本的に全案件監修いたします。
動画制作の流れ|基本の工程・手順となる9ステップ
動画制作の基本的な流れを解説します。基本の工程・手順となる次の9ステップを確認していきましょう。
- 予算や納期を決定する
- ヒアリング
- 提案・見積もり
- 企画構成・絵コンテ作成
- 契約
- 撮影・制作
- 編集
- チェック・修正
- 納品
予算や納期を決定する
動画制作において、最初に重要なのは明確な予算設定と納期設定です。クライアントの要望、制作に必要な工数、使用する機材や人員、さらに後の編集作業に要する時間を総合的に考慮します。
予算は動画の品質、長さ、複雑さに直接影響するため、慎重に見積もることが重要です。
ヒアリング
クライアントの要望、目的、ターゲット、メッセージを徹底的に理解するステップです。
具体的な動画の用途、伝えたい内容、期待する効果について詳細に聞き取り、クライアントのビジョンを正確に把握して最適な動画制作の方向性を見出します。
このプロセスでは、単なる技術的な要件だけでなく、感情的な要素や背景も丁寧に聞き取ることが重要です。
提案・見積もり
ヒアリング内容をもとに、動画の企画、演出方法、撮影スタイル、編集のアプローチなどを提案し、クライアントの要望に最適なソリューションを提示します。
見積もりには、撮影費、編集費、人件費、機材レンタル費などが含まれているのが一般的です。この段階で、クライアントと制作チーム間の相互理解と信頼関係を構築します。
企画構成・絵コンテ作成
動画の具体的な構造と視覚的な流れを決定する重要な工程です。シナリオを作成し、各シーンの構成、カメラアングル、演出、タイミングを詳細に計画します。
絵コンテは、動画のビジュアルイメージを事前に共有し、クライアントの承認を得るための重要なツールです。この段階で、動画の創造性と論理的な構成のバランスを追求します。
契約
制作に関する全ての条件を明確に定める法的な手続きです。動画の仕様、納期、支払い条件、著作権、修正回数などの詳細を文書化します。
撮影・制作
実際の映像素材を収集する工程です。事前に準備した企画と絵コンテに基づき、専門的な機材と技術を用いて撮影を行います。
照明、音声、カメラワーク、演技指導など、高品質な映像を生み出すためのさまざまな要素を統合的に管理しましょう。
編集
撮影した素材を組み立て、洗練された動画に仕上げる工程です。映像のカット、シーン構成、特殊効果、カラーグレーディング、音声編集など、多岐にわたる作業を行います。
チェック・修正
完成した動画を徹底的に確認し、必要な修正を行うステップです。映像の質、音声、タイミング、メッセージの明確さなど、多角的な観点からチェックします。
クライアントの要望に完全に合致しているか、細部にわたって精査し、必要に応じて修正を実施しましょう。
納品
最終的に承認された動画をクライアントに引き渡す最終工程です。指定された形式、解像度、メディアで納品し、必要に応じて使用方法や注意点を説明します。
納品後もアフターサポートや追加の要望に柔軟に対応し、長期的な信頼関係を築くことが重要です。
動画制作・映像制作についてお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
動画制作を外注する際の注意点
動画制作を外注する場合、次の5つの点に注意しましょう
- 目的と目標を明確化しておく
- 予算と納期を設定しておく
- 費用面だけでなくクオリティと実績を重視する
- 制作会社とのコミュニケーションを重視する
- 動画マーケティングへの理解がある会社を選ぶ
目的と目標を明確化しておく
動画制作を外注する際、最も重要なのは自社の目的と具体的な目標を明確にすることです。単に「動画を作りたい」というだけでは不十分で、マーケティング戦略における動画の役割を正確に定義する必要があります。
例えば、ブランド認知度の向上、製品説明、顧客エンゲージメントの増加など、明確な目的を設定することで、制作会社に的確な方向性を示すことができるでしょう。
予算と納期を設定しておく
動画制作の外注において、予算と納期の明確な設定は非常に重要です。安易に低価格を追求するのではなく、自社の要求水準と予算のバランスを慎重に検討しましょう。
納期については、各制作工程に十分な時間を確保しつつ、最終的な納品日を明確に設定しておくことが大切です。
予算と納期の曖昧さは、後のトラブルや期待と異なる成果物につながる可能性があるため、事前に詳細を詰めておくことが成功の鍵となります。
費用面だけでなくクオリティと実績を重視する
動画制作の外注では、単純な価格比較ではなく、制作会社のクオリティと実績を総合的に評価することが重要です。過去の制作実績、業界での評価、類似プロジェクトの成功事例などを慎重に確認しましょう。
費用・価格面ばかり重視するのではなく、ポートフォリオや制作サンプルを丁寧に確認し、自社のブランドイメージや伝えたいメッセージに合致する会社を選定してください。
制作会社とのコミュニケーションを重視する
効果的な動画制作には、発注側と制作会社の緊密なコミュニケーションが不可欠です。単に仕様書を渡すだけでなく、定期的な進捗確認、意見交換、フィードバックのサイクルを確立しましょう。
初期段階でのしっかりとしたヒアリングや、制作過程での密なやり取りにより、最終的な成果物の質を大幅に向上させることができます。
オープンで透明性の高いコミュニケーションを心がけ、互いの意図や期待を正確に共有することが成功の鍵です。
動画マーケティングへの理解がある会社を選ぶ
単なる映像制作スキルだけでなく、マーケティング的な視点を持つ制作会社を選ぶことが重要です。ただかっこいい動画を作るだけでなく、ターゲット顧客への効果的なアプローチ、コンバージョン促進、ブランディングなどを総合的に理解している会社を選定しましょう。
デジタルマーケティングのトレンドや、各プラットフォームに最適化された動画制作ノウハウを持つ会社は、単なる制作会社とは一線を画します。
事前に制作会社のマーケティング理解度をヒアリングし、自社の戦略的ゴールに合致するパートナーを見つけることが成功への近道です。
初心者でも動画制作を成功させるポイント
初心者でも動画を成功させるためには、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
- 一つの動画でメッセージは一つまで
- 起承転結を意識する
- 各工程で不備がないかチェックする
- 撮影に同席する
一つの動画でメッセージは一つまで
動画制作において、最も陥りがちな失敗は、一つの動画で多すぎるメッセージを詰め込むことです。視聴者の注意力と理解力には限りがあるため、明確で単純なメッセージに焦点を当てましょう。
複数の情報や複雑な説明は、視聴者の興味を削ぎ、本質的な伝えたいポイントを曖昧にしてしまいます。一つの動画で伝えたいコアメッセージを徹底的に絞り込み、そのメッセージを最大限に印象付けることに注力すべきです。
起承転結を意識する
日本の伝統的な物語構造である「起承転結」の考え方は、動画制作においても非常に効果的です。
「起」では視聴者の興味を引き、「承」で背景や状況を説明し、「転」で意外性や驚きの要素を加え、「結」で明確なメッセージや行動喚起で締めくくります。この構造を意識することで、視聴者を最後まで引き付け、感情的にも論理的にも訴求力の高い動画を制作できます。
単なる情報伝達ではなく、ストーリー性のある構成を心がけることで、視聴者との深い共感を生み出すことができるでしょう。
各工程で不備がないかチェックする
動画制作では、企画、脚本、撮影、編集、音声、テロップなど、すべての工程で徹底的なチェックを行うことが重要です。
特に初心者の場合は、専門家や経験者に確認を依頼したり、複数の目で確認したりすることで、致命的な欠陥を防ぐことができます。
技術的な品質はもちろん、メッセージの明確さ、視覚的な魅力、感情的な訴求力など、多角的な視点からチェックすることが求められるでしょう。
撮影に同席する
外注する場合でも、可能な限り撮影に同席することをおすすめします。制作会社との直接的なコミュニケーションを通じて、微妙なニュアンスや意図を正確に伝えることができるでしょう。
また、撮影現場の雰囲気や実際の作業プロセスを理解することで、今後の動画制作に関する知見を深めることができます。
単なる発注者としてではなく、積極的に制作プロセスに関与することで、より質の高い動画制作を実現できるでしょう。
動画制作・映像制作についてお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
動画制作にかかる時間|動画の種類別に解説
動画制作にかかる時間を、種類別に確認していきましょう。
シンプルなトーク・セミナー動画
シンプルなトーク動画やセミナー動画は、最も編集が容易な動画タイプです。通常、10分の動画編集に5〜6時間程度かかります。
カメラを固定して撮影した場合、基本的なカット作業が中心となるため、比較的短時間で仕上げることができるでしょう。
本格的な実写動画
プロモーション動画、ドキュメンタリー、インタビュー動画などの本格的な実写動画は、より複雑な編集作業が必要となり、制作期間も長くなります。
10分の動画編集に10時間以上かかることもあり、撮影から編集、最終納品まで1〜3ヶ月の期間を要することも少なくありません。
多角的なカメラアングル、特殊効果、BGM挿入、テロップ作成、色調補正など、多岐にわたる編集作業が必要となるでしょう。
アニメーション動画
アニメーション動画は、企画、絵コンテ作成、キャラクターデザイン、原画制作、動画編集、音声吹き込みなど、多くの工程を経て完成するため、制作に時間がかかる動画タイプの一つです。
単純な素材結合なら2週間で可能ですが、テレビや映画のような滑らかな動きを実現する「フレームバイフレーム」のアニメーションは3ヶ月以上かかることもあるでしょう。
します。アニメーションの種類や複雑さによって制作期間と費用が大きく変動するため、事前の綿密な打ち合わせが重要となります。
動画制作の流れ・工程別に見る費用相場
動画制作の費用相場は、動画の種類や複雑さによって大きく異なります。
配信用の簡単な動画は、カメラ1台固定の30分動画の場合、5〜15万円程度が目安です。観客30〜50人規模のセミナー動画は15〜30万円で、40〜60分の動画を2台のカメラで撮影します。
大規模イベントの動画は50万円以上となり、複数のカメラと高度な音声機材を使用します。制作期間も2週間から1.5ヶ月まで幅があり、編集の複雑さや追加要件によって変動するでしょう。
クライアントの要望と予算に応じて、最適な制作プランを選択することが重要です。
動画制作に関するよくある質問
動画制作・動画編集の基本的な流れについて知りたい
動画制作・動画編集の基本的な流れは、企画・絵コンテ作成、撮影、編集、修正の4つのステップで構成されます。
まず、動画のコンセプトと構成を決定し、詳細な絵コンテを作成します。次に撮影を行い、撮影素材を編集ソフトに取り込みます。編集では、動画のカット、テロップ挿入、BGM選定、特殊効果の追加などを行うのが基本です。
最後に、クライアントのフィードバックを受けて修正を加え、最終的な動画を仕上げます。各工程に1〜3週間程度かかり、全体の制作期間は1〜2ヶ月が一般的です。
実写とアニメでは動画制作の流れに違いがある?
実写とアニメーション動画の制作流れには、いくつかの重要な違いがあります。
まず、実写動画は実際の撮影が必要ですが、アニメーション動画は素材制作や原画作成が中心となります。実写では、キャスティングやロケ地選定、撮影が重要なステップとなりますが、アニメでは絵コンテ、キャラクターデザイン、アニメーション制作が主要な工程です。
両者とも企画、絵コンテ作成、編集、音声制作などの基本的な工程は似ていますが、アニメーション動画は表現方法によって制作期間が大きく異なり、より長い時間と高度なスキルが求められます。
動画制作の一部の工程・手順だけ外注もできる?
動画制作の一部工程のみを外注することも可能です。例えば、撮影だけ、編集だけ、または音声制作だけを外注するケースがあります。企業や制作会社によっては、部分的な外注サービスも提供しているでしょう。
特に、社内で撮影は行うが、専門的な編集が必要な場合や、素材は用意しているが、テロップやBGM挿入を外注したい場合などに有効です。
ただし、全工程を一貫して依頼するよりも、工程間の連携や品質管理が難しくなる可能性があるため、事前に詳細な仕様と期待する成果物を明確にしておきましょう。
動画制作の流れを把握しスムーズな外注を叶えよう
動画制作を外注する際は、事前準備と明確なコミュニケーションが成功の鍵となります。
イメージや資料を事前に用意し、具体的な要望を伝えることで、無駄な修正や行き違いを防ぐことができるでしょう。
また、制作会社選びも重要で、過去の実績や専門性、コミュニケーション能力を考慮して選定する必要があります。
もしもどの動画制作会社に依頼すればいいかお悩みなら、AVII IMAGEWORKSにご相談ください。
一社完結型の制作会社AVII IMAGEWORKSでは、優れたディレクション力・撮影力・編集力によって他社との差をつける映像を制作しています。
「費用を抑えた動画制作を依頼したい」といったニーズから、「映画のようなハイクオリティの作品にしたい」といったニーズにまで幅広く対応可能です。
動画制作・映像制作についてお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。