世の中に存在するありとあらゆるクリエイターの職業に就職・転職する上で最も欠かせないのが「ポートフォリオ」の存在です。
今回の記事では、自分のことを相手にアピールための「名刺」であり「履歴書」である作品集の作り方を解決。
これから初めてポートフォリオを制作する、未経験者向けに説明します。これから、クリエイター系職種を目指す方は、参考にしてください!
ポートフォリオとは
ポートフォリオをこれから初めて作る未経験者の方のために、ポートフォリオの作成の目的や意図を復習したいと思います。
ポートフォリオはクリエイターが自身の実績をアピールするためのものです。
使い方としては、就職時や転職の選考で使用されるほか、インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどのSNSでも自分のどういった活動をしているのかを発信するための自己アピール用にも使用されます。
また、アーティストの場合は個展などを開催する時、実績として個展会場にポートフォリオ専用エリアを設けることも多々あります。
ポートフォリオはほとんど場合、「作品集」のようなイメージを持たれることが多いですが、もともとは「書類入れ」という意味です。
ズバリ!自分の制作した作品を片っ端から何でも詰め込めばいい、というわけではなく転職用なのか、個展用なのかなど、目的に応じて適切なものを選びだし、まとめる必要があります。
しかし、ポートフォリオは制作するにあたりかなりの時間がかかるため、多くの人がついつい過去に作ったポートフォリオを使いまわしがちです。
本来であれば、見てもらう相手によって毎回、最新のベストなポートフォリオを構成する必要があります。
どんなに素晴らしい作品を持っていたとしても見る側に響かなくては新しいチャンスがゲットできません。
「自己完結型ポートフォリオ」ではなく、「相手の心を動かすためのポートフォリオ」といった意識を持ち制作にとりかかりましょう。
種類はどうであれ、どのようなポートフォリオにおいても、この思考は重要になってきます。
ポートフォリオは紙かWeb、どちらで作るの?
結論!
目的や用途によって使い分けるべきです。
しかし、今の時代はデジタルでのやり取りが基本のため、ウェブ上でのポートフォリオ制作は絶対に必要です。
紙のポートフォリオも出力し資料としてまとめておくと選考時のやり取りなどで便利ですよね。ポートフォリオに載せる内容
ポートフォリオに最低限載せておきたい構成要素は以下になります。
①目次
PDFや紙でポートフォリオを提出する場合、まずは目次があると分かりやすいです。
何ページにどういった制作物がまとめらているか一目でわかるので親切ですよね。
②プロフィール
自己紹介で載せるべきは以下の内容です。
・名前
・生年月日
・顔写真
・経歴
・スキルセット
・資格・使用可能ツール
・自身の強みと具体的なエピソード(自己PR)
ポートフォリオは「自己紹介」と「作品紹介」が最も重要となります。
③作品紹介
皆さんがポートフォリオと聞いて一番最初に頭に浮かぶのはこちらのパートでしょう。
作品紹介パートでは、以下のような要素が必要となります。
・作品画像
・作品タイトル
・作品の概要説明(プロジェクト、役割など)
・作品の見どころ
・作品作成時の注力ポイントやエピソード
・作品の効果
作品ごとの経歴書のようなイメージをすると理解しやすいかもしれません。
“極力わかりやすく、簡潔に制作した作品の魅力と背景にあるストーリーを伝える。”
作品紹介はこれに尽きます。
作品紹介をする上で、以下のようなポイントに気をつけましょう。
作品紹介ページのチェックポイント
・PDFか紙の場合、20ページ以内のボリュームに抑えましょう。
・5W1Hを意識したプロセスを記載する
・作品画像は高画質で視認性の良いものに
・制作物の解説は長文ではなく、簡潔に理解できる文章で
・誤字・脱字には注意
・はじめから終わりまでの全体を通してのコンセプト・トーン&マナーが揃っている
一見当たり前のようなことばかりですが、読み手にとって、極力理解しやすく自分の魅力を伝えることが最も大事です。
そして、何より、ポートフォリオに載っている作品が魅力的に見えるように工夫すること。
メインのコンテンツとなる作品自身が、いかに価値を感じてもらいやすいかをデザインする必要があります。
作品1つ1つが見られますが、ポートフォリオ自体があなたの一つの作品です。
まずは、納得のいく作品を作り、ポートフォリオでは読み手にとって適切な作品を厳選し、魅力的に見せられるようにしましょう。