Taku

Taku

CATEGORIES : 戦略
2022/05/23

ECサイトのバナーやチラシ等を制作するとき、雑にあつかってしまいがちな”文字のデザイン”
日常生活において、当たり前のように目にしている文字ですが、ネットショップや情報発信の際には、フォントチョイスや字間・行間など、細部まで気を遣ったデザイン調整が大切になってきます。
今回は、日頃からデザイナーが考慮している「文字の基本」をご紹介いたします!

シンプルなフォントの組み合わせ

読む人にしっかりと読ませたいテキストには、シンプルで視認性の良いフォントを選びましょう。
一風変わったフォントを使ったり、複数のフォント、サイズ、色が混在していると、人間はその内容を認識しづらくなります。フォントの組み合わせをシンプル化することで、情情報の混乱を防ぎ、しっかりと読んでもらえる可能性が広がります。

読みやすさを考慮する

ECサイトに訪問してもらったり、チラシを手にしてもらっても、視認性や読みやすさを無視したデザインでは、読んでもらえる可能性が低くなります。

上の画像はテキストが小さすぎて読みづらく、右の画像は背景色と文字色のが近すぎて(コントラストが弱い)、内容を認識しづらくなっています。内容として読んでもらいたい文章となる本文は、目立つことよりも特に”読みやすさ“を意識して制作しましょう。

文字の字間・行間が適切か

限られているスペースの中で、ある程度のテキスト量を配置しなければならないときに必要なのが「トラッキング」です。トラッキングとは文字と文字の間隔を調整して、見た目を整えることです。しかし、文字間隔が狭すぎると詰まった印象のデザインになってしまい、読みづらくなってしまいます。

行間についても同じです。行間は内容全体の読みやすさにも影響するため、広すぎても狭すぎてもいけません。広すぎると締まりの無いデザインに、狭すぎると読みにくくなってしまいます。

大きさの強弱の重要性

デザインをする上で一番重要な情報や要素は、フォトサイズやカラーを調整して注目を集めます。逆にそれほど重要ではない情報・要素については不必要に注目を集めないよう考慮しなければなりません。

テキストの揃え方を役割に合わす

テキスト揃えには、左揃え、右揃え、中央揃え、均等揃えなどのいくつかの種類があります。
基本的に本文などは、左揃えにするのが読みやすく最適です。右揃えは目を文章で追うのが難しくなるため、文章量が多い場合には適していません。
日本語は横書きの場合、左から読み始めることが多いためです。
中央揃えはポスターや招待状などによく使用されますが、こちらも文字数が多い場合は読みづらくなります。

また、上の画像の右側の「均等揃え」は両端が揃っているため見た目が良く見えるのですが、文字の間隔がそれぞれで変わってしまい、余分なスペースが生まれてしまいます。そのため、読んでいる人はリズムを崩して読みづらくなり、ストレスを感じてしまう可能性があります。

そもそも文法やスペルが合っているか

ネットショップを含め、お客様へのメール、商品の送り状などに誤字・脱字があると、店舗やブランドイメージが下がってしまうこともあります。安心して利用してもらうためにも、公開する前や印刷の前に、改めてスペルや文法に間違いがないかを確認しましょう。自分が正しいと思っていた言葉も、「実は間違っていた…」なんてことがあるかもしれません。
日頃、何気なく目にする広告や看板なども、プロのデザイナーが創意工夫を凝らして文字を魔法のようにあつかっているのです。ネットショップやチラシを作成する際にも、今回のような点を意識しながら、デザインに挑戦してみてください。